厚生労働省は17日、国民年金保険料の納付率向上のため、所得が年400万円以上あるにもかかわらず13カ月以上保険料を滞納している人全員に対し、財産の差し押さえを予告する督促状を送り、強制徴収に踏み切る方針を決めた。対象は推計約14万人。2014年度から実施する。滞納者の所得情報を入手するため、市区町村の協力も得る。
 現在でも財産差し押さえなど強制徴収はできるが、悪質な滞納者など一部に限られていた。督促状を送ると保険料納付の時効が停止し、納付に応じない場合には差し押さえの手続きが進められる。