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2012/06/25

なかなか鋭い?

本学で進路支援委員会に所属しているので、就職活動に関する学生や地域社会の動向には、福祉系学生や福祉系就職以外にも全般的に関心が広がっております。
そんななか、マイナビという就職活動応援サイトのニュース記事に面白いものを見つけました。


就職・転職活動で出会った忘れられない面接官


この中で、ある面接官がこんな質問をしてきたことが紹介されています。

「ドラえもんはのび太にとって善か悪か」



回答そのものよりも、何を理由に答えを考えたのか、思考力を問う質問だろうとは思いますが。それにしても、これはなかなか深い質問ですね。


のび太が確定された未来(ジャイ子との結婚?)を不確定な自分が望む未来(しずかちゃんとの結婚)に変えていこうとする、主体的行動の一助ととらえれば、ドラえもんの存在は限りなく善に近いものになりそうです。

その一方で、人生の壁にぶつかろうとするとき、真っ先にドラえもんに依存してしまうのび太は、非自立的のようにも感じます。嫌な事、できないことを何の苦労もなくクリアにさせてしまうドラえもんは、のび太の努力する力、苦労する力、失敗する力を阻害してしまう一因ともとらえられます。となると、ドラえもんは悪でもあります。



ですが、初期の単行本ではドラえもんが未来に帰ってしまう最終回的場面があります。
そのとき、「自分の力でやらないと、ドラえもんが安心して未来に帰れないんだ!」と、のび太はボロボロになりながらジャイアンに立ち向かうんですよね。これ書きながら泣けてきます。


そう思うと、ドラえもんを通して「依存する自分」に気づき、ドラえもんを通して自立的行動ができたということは、最終的には善なのかなとも思うのです。ドラえもんとどう関わるか。それによって善にも悪にもなりそうな気がします。

それと、ドラえもんは「ラチとライオン」のライオンのように、のび太が成長して独り立ちできるように励まし、支える「親」のような存在であって、のび太がドラえもんを必要としなくなるときがきたら、自然とfadeoutしていく夢幻なのかもしれませんね。


「ドラえもんはのび太にとって善?悪?」どっちだと思いますか?

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