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2013/09/27

4年生の社会福祉現場実習

早くに始まった4年生は8月上旬。遅く始まった4年生は9月中旬。
一斉にヨーイドンでは始まらなかった今年の社会福祉現場実習ですが、来週早々(10月の最初)には実習プログラムを全て終えます。
まだ実習している学生もいますが、実習おつかれさまでした。

いい経験ができたときもあるだろうし、悔しい思いをしたこともあるだろうし、一概に15日間を一言で語ることはできないだろうと思います。
それでも、15日間を振り返ったときに「この実習で何を得たのか」をしっかりと心に刻んでください。足を前に出せなかったのであれば、自分の性格とちゃんと向き合いましょう。知識が足りずに専門家のたまごとして適切な関わりができなかったのであれば、援助知識、制度的知識、関連領域の知識を改めてしっかり覚えていきましょう。
実習で完璧に全ての事ができる…なんていうことは私たちも現場の職員も思っていません。ただ、失敗してもいいから次につながる「何か」を見つけてきてほしい。その「何か」が実習生の宝物だと思います。

思い起こせば自分が4年生のときに行かせていただいた実習で。
利用者さんの作業ペースよりも実習生の作業ペースのほうが早くて、「頑張ったじゃん、自分」と肯定的に自分の行動を認識していました。しかし、職員さんから「あなたがより早く作業を終わらせてしまうことで、利用者さんのやるべきことを奪ってしまったことに気づきましたか?あなたは作業をするために実習にきたのですか?利用者さんたちが作業することにどんな意味があるのか、”目に見える事実”から”目に見えない意義”を考えるのがあなたのやるべきことなのですよ」

利用者さんの様子を観察せず、一心不乱に作業に没頭してしまい、何も見ていなかったことに愕然とし、援助者としてどう行動するべきなのかを反省させられました。さらに、見た目にはただの作業ですが、その作業に関わる様々なことを知るにつれ、経済的問題や自立、生きがいの問題、はたまた将来への不安という様々な課題を見いだす学びになりました。

今思えば、福祉の専門知識や技術というだけではなく、物事のとらえ方も教わったわけなんですよね。実習の経験は本当にその後の自分に何かにつけてプラスに働いていると思います。

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