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2011/10/22

3年生の専門演習ゼミにて。

木曜日の3年生ゼミのことですが、ある学生が卒論の漠然としたテーマというか方向性について、

「高齢者福祉のバリアフリーを考えたい」

と報告しました。バリアフリーといえば、私も福祉のまちづくりや交通アクセス等でバリアフリーがらみの研究をしてきているので、いろいろな話をしました。バリアフリーの良さを調べることも大切なことですが、本当にそうだろうか?という疑問から比較してみるのも面白い研究だと思います。
ということで、バリアフリーが本当に素晴らしいのかどうか比較してみてはどうか?ということで、比較研究をすすめてみました。

山口県には全国でも珍しい、バリアフリーではない”バリアアリー”のディサービスセンターがあります。バリアがないのではなく、あえてバリアを残したディサービスセンターです。障壁があることで、それを乗り越えようとする人間力を高めていこうというところが、従来にはない発想です。
テレビ等でこの施設が紹介されてから、全国の養成校から実習はもちろん、見学もたくさんくるのだそうです。見学のために観光バスで来られることも珍しくないとか。あまりに見学者が多いので、利用者さんや家族からクレームがくるほどとのこと。
最近では、施設でのリハビリの一環として、利用者さんを見学案内者として活用されているんだそうです。そうすると、利用者さんも施設を紹介してくれようと頑張ってくれるとのことでした。

実は、大学に出入りされる書店さんのひとつに、このディサービスセンターと繋がっている(運営している)法人さんがあります。その方に、「実はうちの学生で、、、」と話したところ、「全国からひっきりなしにいろいろと来るんですよ」といろいろなことを教えていただきました。先ほどの施設見学等も、見学料を徴収して施設運営に充てるとのことでした。このような取り組みを通して、利用者のさらなる自立心や努力しようとする気持ちが沸き立っていくと面白いですね。

学生の気持ちが本決まりになりそうなら、改めて連絡をとって見学日程を調整していきたいと思っています。

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